登山靴を買ったその足で千歳山に登る

 買ったらすぐに試したい

私はなんでも買ったらすぐに使ってみたい人です。家電でもなんでもお店を出て車の中ですぐに開け始めます。トレッキングシューズももちろん車の中で袋から取り出して、一緒に買った靴紐を通し始めました。履いた感触は、ついさっき店内で履いたのともちろん同じ感触です。

でも、実際に山に登ってみたらどうだろうか。。

試したい衝動に駆られます。


まっすぐ千歳山に向かう

もちろん最初からすぐに試す気まんまんでしたから、服装やリュックも車に積んでいます。山の近くに車をとめて、登り口にいそいそと向かいます。時間はすでにお昼を過ぎていますが、家の近くの慣れ親しんだ(見るだけでしたが)山なので好奇心がまさりました。

こんにゃく屋さんのそばに登り口があります。週末には駐車場はいっぱいになり、ふもとの道路沿いに路駐する車が出るほど親しまれている山です。ですが雨上がりということもあり、今日は少なめ。もしくは13時ともなるとみんな下山した後でしょうか。

ふもとの看板から案内やらをみている間に、同じかたが何回も登り口の階段を昇り降りしています。そのそばを幼稚園くらいの男の子がおじいちゃんにこんにちは!といいながら追い抜いて行きました。いろんな世代のかたが登れる山っていいですね。


まずは参道を登る

登り口は千歳稲荷神社の参道でもあります。コンパクトな鳥居がいくつも連なり、そこを通り抜けて登って行くと凛とした気持ちになります。ちゃんと数はかぞえませんでしたが、20弱ほどあったでしょうか。

鳥居を抜けて少し急な階段を登っていくと千歳稲荷神社の境内に着きます。境内に至るルートもいくつかあるようで、まだ辿ってないルートも行ってみたいなと思いました。でも今日はトレッキングシューズの履き心地を見るのに専念したいため、一般的な登山ルートから登って行きます。


ここからトレッキングシューズが活躍しだす

境内を過ぎるといよいよ千歳山のほんとうの登り道が姿をあらわします。市民に親しまれているとはいえ、やはり山です。雨で土が流れた翌日などは運動靴では少し心許ない。トレッキングシューズを試すのに、偶然ですがいい条件だったかもしれません。

初心者の私には、柔らかめのトレッキングシューズ「モンベル ワオナブーツ」はちょうど良いようです。ほど良い堅さで足元の不安なく登ることができました。少し濡れた岩でもすべりません。防水処理も施されていますから、いちいち濡れた箇所を避けることをしなくていい心の余裕も持てます。


快適に登れるけど体力がしんどい

靴にはなんの不満もなく快適に登れていますが、私の体力は快適に登るには全く足りないようです。毎日10キロのウォーキングを続けていますが、山登りの体力とは別もののようで、中盤に差し掛かったあたりから息切れし始めました。

登りの途中で何度か山形の街並みが見える箇所があり、見晴らしを楽しみつつ休憩します。見晴らしを楽しんでいるのですよー、のていで(笑

プロバスケットボールチームのワイヴァンズの選手でもトレーニングでしんどい顔して登ってたのをテレビでやっていました。運動のプロでもしんどいのだから、私も当然しんどいですよね。でも息切れで、こんにちはの声も覇気が薄れていく。。

進むな危険のロープが張ってあるところがありました。誰かが勝手にショートカットを作ってる?山に慣れて来ると道を作りたくなったりしてくるのでしょうか。ビギナーの私は素直に案内通りに登っていきます。


頂上!おにぎりだ!

頂上に近づくにつれ登る斜度が上がっていく千歳山。蔵王ダムに至る山道サイクリングも同様でしたが、ちょっと心が折れそうになります。なんとか頑張って頂上に着きました。あっという間に回復する心。げんきんなものです。

頂上にあるなんか生えたような石、これ三角点というのですね。最近、山の本を読んで知りました。下に埋まっている胴体(?)はけっこう大きいってことも知りました。今まで気にしたこともありませんでしたけど、今回はなんかありがたいものに見えてきました。いや、そんなことよりもまずはおにぎりだ。

雨が降りそうな曇り空で、ガスがかった少し残念な景色ですが、そんなことは全く関係なくおにぎりは美味しかったです。やっぱり山の頂上で食べるのはおにぎりですよねー。


下りは別ルート

さて下ろうとした時に、ふと別ルートでの下山を思い立ちました。万松寺ルートというがあるそうで、そちらから降りてみようと急に思いました。これが後に少し後悔することになるとは思いもせずに。

少し下ると、看板に岩場があるので気をつけてね、との注意書きがありました。その時はふーん、くらいにしか思ってなかったのですが、これがめっちゃしんどい。ビギナーには泣きそうでした。

まだ登りの時なら少しましだと思えるのですが、下りで思いがけず出会った岩場はめっちゃ怖いですね。雨上がりで少しウェットなのも怖さを引き立たせます。メジャーなルートではないようで、人もほとんど通らないですし。

でも、トレッキングシューズがここで大活躍。本当にトレッキングシューズ履いててよかったと思えました。運動靴だったらもっと怖かったです。

千歳山にもよく救助隊が出動するのだと、ふもとにすむ義理の母が言っていましたが、これはありそうだなぁと身をもって感じることができました。

頑張ってなんとか無事に下山。

思いのほか疲れた私は車でぐったり動けなくなりました。軽く寝てからの帰宅となりました。それにしてもその日の晩ご飯がうまい。山登りはご飯のスパイスなのでしょうか。

慣れ親しんだ千歳山ですが、何度のまた登りたいです。今度は別ルートで。


ヤマレコの記録

コメント

このブログの人気の投稿

ヤマレコのスマートウォッチアプリ使用記

ヤマレコのアプリ、後から見るのが楽しい